マーケットイズム
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インターネットマーケティング

レポート : DowJones NewYork本社訪問

www.wsj.com

Last up date:2000/11/8


ニューヨークでインターネットワールド開催中、アメリカを代表する3つのオンライン・メディア − ウォール・ストリート・ジャーナル、ヤフー、ブルームバーグを訪問させていただいた。ダウジョーンズ社ではNational Advertising ManagerのMichael J. HenryさんにThe Wall StreetJournal Interactive Editionの最新状況をお伺いした。The Wall StreetJournal Interactive EditionとはThe Wall Street Journal(新聞)のオンライン版です。


Michaelさんからの現状説明

・The Wall Street Journal(新聞)の購読料は$180、購読者は180万人。
・wsj.com(オンライン)の購読料は年間$59、購読者は50万人。
・両方購読する場合のwsj.comの購読料は$29、両方購読している人は15万人。
・デモグラフィックデータによりターゲティングする場合も、DARTを使ってバナー配信を行っている。バナー配信は100%DARTであり、ダブルクリック社とはいい関係を保っている。
・wsj.com及びbarons.comの2つのサイトで50MPV/month。
・Wine.wsj.comは紙面での人気コンテンツをさらに充実させたものだ。2001年3月にweekend版のオンラインも立ち上げを予定している。Weekend版はビジネス以外の娯楽情報を提供している。
・wsj.comのセールスは全部で29人。各拠点毎の内訳はNewYork10人、SanFancisco10人、Chicago3人、Boston、LosAngels各2人、Atlanta、Dallas各1人。
・ バッヂなどはパッケージでバナーとセット販売。ボタン単体もしくはパッケージのメニュー、レートカードは無い。応相談である。
・ バナーはフラッシュも可能。

いろんな質問をさせていただきました。

Q:ビッグ・クライアントは?
A:広告主は大きく分けて3種類。それぞれのビッグ・クライアントは
・Commercial Financial ― 投資機関など、企業向け金融/メリルリンチ、ゴールドマンサックス
・Consumer Financial ― 一般ユーザー向け金融/アメリトレード、チャールズシュワブ
・Technology ― IBM、コンパック
・その他 ― フォードなど

Q:広告売上の伸び率は?
A:昨年1年間と今年1年間を比較して前年比80%増。直近のクオーターについても昨年比80%増。

Q:モバイルの展開は?
A:AvantGoにダイジェストを提供している。広告は入っていない。今後については未定。

※ AvantGo 
Palmのブラウザ及びコンテンツを提供している会社には主なものでAvantGoとVindigoの2社がある。AvantGoは150万人のユーザーを獲得している。彼らの収益モデルはAvantoGoの画面での広告掲載と、AvantGoで情報提供しているコンテンツ上の広告をコンテンツ・プロバイダとシェアする事の2つからなると思われる。

Q:有料コンテンツで広告を掲載することについてユーザーからの不満の声はあがっていないか?
A:バナーの位置などによっては多少不満の声をいただくこともあるが、常識的に購読料だけでプロフィッタブルかかどうかを考えた上で、一応理解をしていただいているようだ。我々としても引き続き、バナー広告と購読者への配慮は慎重に行っていく。

Q:視聴率調査はどこを使用しているか?
A:NielsenNetratings、AdKowledge、MediaMetrixの3社を使用しているし、各種調査に関してはそれぞれの国でいろんな外部機関に調査をお願いしている。

Q:広告商品をオンライン上でオークションするOneMediaPalce(旧AdAuction)と取引は?
A:無し。AdAuctionは知っていたが、名前が変わった事は知らなかった。

Q:セルスルーは?
A:70%程度。10月から12月はタイトになり、12月は90%ぐらいになるだろう。1月は落ちて、2月3月に再び上昇に転じるであろう。去年の12月は満稿になった。

Q:インターネット広告業界外のバナ―広告に対する見方は?
A:アメリカでも否定的な見方があるのは否めないが、現実には拡大を続けている。

Q:収益モデルは?
A:広告60%、購読料40%、コンテンツ販売が数%。

Q:オンライン部門(wsj.com)での採算性は?
A:現在は赤字だが2年後に購読者100万人になり、購読料、広告売上ともに上昇するので利益が出るであろう。

Q:国別の売上は?
A:広告は10%が海外からのオーダー。購読者も10%が国外の人。

Q:オンラインの新聞に対する影響は?
A:なし。新聞の購読者はここ何年か変わらず。

Q:NBCが広告販売に関してダブルクリックと契約したが、広告セールスをアウトソースする可能性は?
A:自社媒体は自社で販売するのが、コーポ―レートポリシーなのでアウトソースすることは無いであろう。

Q:PredictiveNetwork(www.redictivenetwork.com)のようなAI(人工知能)を使ったターゲティング技術を採用する可能性は?
A:非常に面白いとは思うが、存在自体すら知らなかったので予定は無い。

Q:最も勢いのあるインタラクティブエージェンシーは?
A:取扱高の大きいエージェンシーはBBDOやヤングアンドルビカム、マッキャンエリクソン、マインドシェアなどトラディショナルなエージェンシーだ。インタラクティブエージェンシーはトラディショナルなエージェンシーに吸収される運命にあるのではないか。例えばビヨンドインタラクティブはグレイに吸収された。インタラクティブエージェンシーはメディアプランがオンライン媒体に限られるので、どうしても発展性に限りがある。

Q:売上に占めるエージェンシー経由と直接取引きの割合は?
A:昔はエージェンシー経由が80%ぐらいであったが、現在60%ぐらいに落ちている。エージェンシー経由だとどうしてもクライアントのニーズを把握しにくいし、クライアントも学習しているので、徐々に直接取引きが増えている。

Q:wsj.comの広告予算は?
A:年間$20Mです。

Michaelさん、ありがとうございました。
訪問日:2000年10月27日

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